いじめを親に言えない理由、子供の気持ち!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

いじめられている子供の多くは、親にそのことを素直に話すことができません。

 

あなたは、子供がいじめのことを親に言えない理由は一体何だと思いますか?

 

今回は、いじめをうけている子供が、そのことを素直に親に言えない理由について考えます。

いじめを親に言えない理由その1~いじめが激しくなるのが怖い~

いじめを受けている子供の一番の味方は、やはり一番身近にいる家族、特にであることは間違いありません。

 

実は、いじめに遭っている子供自身も、そのことは一番わかっていることが多いものです。

 

では、子供が「いじめに遭っている」と親に言えない理由は何なのでしょうか。

実は、私も小学3年生から4年生にかけての2年間、クラスでいじめに遭っていました。

私の場合は、暴力を振るわれたり、勉強道具や衣服を破かれたり汚されたりした訳ではありませんでしたが、ある日突然、クラスのみんなに無視されるようになってしまったのです。

 

毎日毎日、続く仲間外れは、自分がこの世に存在する意味が無いようで、とても辛いものでしたが、私は最後まで、家族にそのことを告白することができませんでした。

 

その時に抱えていた親に言えない理由を今、振り返ると、やはり、一番最初に挙げられる理由が、「いじめが激しくなってしまうのではないか」という恐怖でした。

 

私が子供の頃、親や先生に告げ口することを「チクる」と言って、子供にとってはそれが恥ずかしいことだと思い込んでいました。

 

「チクる」という恥ずかしい行為をすることによって、仲間外れが長引いてしまうのではないか、クラスだけでなく学年全体の噂になって、もっと多くの人から仲間外れになってしまうのではないか、という恐怖があったのです。

 

私が、いじめの事実を親に言えない理由として大きかったのが、その心理でした。

 

また、いじめをしている側の加害者にとっては、いじめが表に出て問題になることを避けようとしますから、いじめを受けている被害者に口止めをすることは日常茶飯事のことです。

 

口止めだけならまだしも、カメラ付きの携帯電話が普及している今、写真を撮るという行為はお金をかけずにできるようになっていますから、いじめている様子を写真に撮り、それを人質にして口止めする悪質な例もあります。

 

また、いじめが起こっている集団の中では、積極的にいじめに加わらない子供も、「自分はいじめられたくない」という集団心理が働きますから、いじめが表にでないように巧妙にいじめが繰り返されているのです。

 

「いじめられる方も悪い」という考えが、いじめを許してしまう子供の集団の中には広まりがちです。

 

しかし、いじめは「いじめる側が完全に悪い」のです。

 

ですから、あなたのお子さんがいじめに遭っているのに、それを素直に打ち明けてくれないとしても、責めることはありません。

 

むしろ、何かのきっかけでいじめられているという事実をカミングアウトしてくれたとしたら、それはとても勇気のいる行動なのです。

 

いじめを親に言えない理由その2~親に心配をかけたくない~

いじめの事実を親に言えない理由として挙げられる2つ目は、親に心配をかけたくない、というものでしょう。

 

特に小学校の高学年くらいになると、自分に対する親の愛情の深さに気づいていきます。

 

 

深い愛情を受けて育った子供であればあるほど、親への愛情も持って育っていくものです。

 

家族の愛情を感じ、家族に対しても愛情をもって子供が成長していくことは、とても素晴らしいことです。

 

しかし、いじめを受けている子供の場合、その愛情が邪魔をして、親に余計な心配をかけたくない、という心理状態にさせてしまうことが、いじめに遭っている辛さを親に言えない理由となってしまうのです。

 

いじめとは、子供同士の問題なので「いじめ」と言われますが、そこで行われていることは、傷害罪であり、器物破損罪であり、名誉棄損罪であり、侮辱罪であったりする、犯罪行為です。

 

これらは、人権を踏みにじる行為そのものであり、それを子供自身がわかっているからこそ、親に「心配をかけたくない」という心理状態にしてしまうのです。

 

いじめを親に言えない理由その3~恥ずかしい~

いじめを親に言えない理由の3つ目は、子供の「恥ずかしい」という心理が挙げられます。

私は、いじめている子がいじめられている子の人権を踏みにじる行為が、「いじめ」であると書きました。

 

人権を踏みにじられる状態が続いていると、「もっと強い人間だったいじめられないのに」という気持ちを持ってしまいます。

 

言い換えると、「いじめられているのは、自分が弱いからだ」と考えるようになります。

 

子供は、年齢を重ねるたびに「自我」が育っていき、それに比例して「プライド」を持つようになります。「自分が弱い」という考えを持ってしまうと、いじめられている状況を「恥ずかしい」と思ってしまうようになります。

 

いじめられているという状況を抜け出すために、最も頼りになり、最も力強い味方になってくれるはずのに対しても、その恥ずかしさが邪魔をして素直に告白することができないことが多いのです。

 

しかし、繰り返し言いますが、いじめは、いじめる側が100%悪いのですから、その状況を告白することに、何ら恥ずかしさを感じることはないのです。

 

いじめを親に言えない理由は、1つに当てはめられないことを理解する

いじめられていることを親に言えない理由として、私は3つの理由を挙げましたが、その内容は理解を頂けるものだと思います。

 

しかし、子供がいじめられている時、それを親に言えない理由を、3つのうち「どれに当てはまるのか」と考えることはできません。

 

つまり、いじめに遭っている子供は、自分が受けているいじめが激しくなることが怖いから言えないし、親に心配をかけたくないから言えないし、恥ずかしいから言えない、全てを合わせ持ってしまっている場合が多いのです。

 

そのことが、子供自身はいじめの苦しみから解放されたいし、そのための味方が親であるということもわかっていながら、親に助けを求めることができないという悪循環を作ってしまうのです。

 

いじめを親に言えない理由を踏まえて、とるべき対応とは?

これまでお話ししてきた内容から、「いじめが苦しい」「学校に行くのが辛い」と親に告白することが、子供にとってはとても勇気のいる行動だということがおわかりいただけると思います。

 

そして、どんな形であれ、いじめに遭っていることを親に告白するという勇気ある行動をとったということは、実は事態はかなり深刻であることが多いということにもなります。

 

いじめの事実を親に言えない理由を抱えて、我慢に我慢を重ねてきたお子さんが、我慢できなくていじめを打ち明けたということは、もうすでに我慢の限界を超えている可能性があるのです。

 

その告白を受け止めた時、親であるあなたは、大きなショックを受け、どうすれば良いか答えが出ずに混乱するかもしれません。

 

それでもまず最初に我が子にしてあげられること、それは、勇気をもっていじめの事実を告白してくれたことを、たくさん褒めてあげることです。

 

 「よく告白してくれたね。ありがとう」
 「辛かったのに、よく我慢してきたね」
 「一人で耐えてきて、とても強い子だね」

そう言った言葉をかけてあげることで、子供は「告白してよかった」と思えるようになります。

 

いじめを止めさせるために取るべき行動は、すぐに見つかるはずもありません。いじめの事実を証明できる証拠を掴み、学校に事実関係を確認し、いじめを止めさせるための話し合いもしなければなりません。

 

場合によっては、教育委員会や弁護士への相談もしなければなりませんし、医師などの専門家の診察が必要なケースになったり、休学や転校も視野に入れなければならない一大事になる可能性もあります。

 

ですから、解決策をすぐに示してあげることなど不可能なことなのです。

それよりもまず、いじめの事実を告白してくれた我が子をたくさん褒め、親は絶対に守ってくれるんだという安心感をもたせてあげるようにしましょう。 

 

いじめを親に言えない理由を理解し、親の方から気づいてあげる

いじめに遭っている子が「いじめられている」と素直に親に言えない理由は上記で述べた通りです。

いじめを告白できない我が子にも、告白してもらえない親にも責任は無い、ということは理解していただけたと思います。

 

いじめを苦にした自殺などがあると、全国ニュースなどで大きく報じられますが、そのほとんどが、子供が自分だけで悩み、親にSOSを発することができないまま、自らの命を絶ってしまうという悲しいものです。

 

私は、いたずらにみなさんの不安をあおるつもりはありません。

むしろ、いじめの問題は、必ず解決する方法があるので、その方法を知ってほしいと思っている人間の一人です。

 

いじめの苦しさを周りの人間に発信することができず、先生や親がその事実を知らないままに子供が自らの命を絶ってしまうという悲劇を、何とか止めたいと願っている人間の一人です。

 

ですから、いじめの苦しさを親に言えない理由を理解した上で、子供の異変に気付いてほしいのです。

 

 

 

●しきりに学校に行きたがらない素振りは見せていませんか?

●学校の話をしたがらないことが増えていませんか?

●極端に成績が下がったり、急に忘れ物が増えたりしていませんか?

●原因不明の体調不良が続いたり、食欲が極端に落ちたりしていませんか?

●よく怪我をして帰ってきていませんか?

●服や勉強道具が汚れたり破れたりして帰ってくることはありませんか?

 

そのような子供の異変は、いじめに遭っているサインかもしれないのです。

いじめを親に言えない理由を抱えて、お子さんは我慢を重ねているかもしれません。もしも、そんな異変が見られる時は、注意深くお子さんの様子を見てみましょう。

 

親が「いじめられてるの?」と直接聞いても、子供は素直に認めることはできないものなのです。

そんな時は、子供の心を開くために、できる限り一緒に楽しい時間を作るようにして、学校だけが全てではないということを、お子さんが気付けるようにしてあげましょう。

そうすれば、お子さんは安心していじめに遭っていることを打ち明けてくれるはずです。

 

いじめられていることを親に言えない理由を理解しよう~まとめ~

いじめられていることを、素直に親に告白することができたら、子供自身もすごく楽になるはずなのに、それを親に言えない理由がある、ということを理解していただけましたか。

まとめてみましょう。

 

・「いじめに遭っている」と親に言えない理由は3つです。「チクったことによって、いじめが激しくなるのが怖い」「親に心配をかけたくない」「いじめられているのは自分が恥ずかしい」ということです。

・「いじめに遭っている」と親に言えない理由は、3つのうちどれか1つだけを抱えているのではなくて、全て抱え込んでしまっている場合がほとんどです。

・我が子が「いじめに遭っている」と告白してきた時は、すでに深刻な事態になっていることが多いです。まず真っ先に、いじめを告白してくれたことをたくさん褒めてあげましょう。

・「いじめに遭っている」との我が子の告白を待つだけでなく、家庭の様子かSOSのサインを読み取って、なるべく一緒に楽しい家庭の時間を作ってあげましょう。

 

いかがでしたか。いじめに苦しんでいる子供は、当然ながら、「いじめに遭っている」ことを親に伝え、救って欲しいと願っているはずです。

しかし、素直に親に言えない理由がある、ということを理解していただけましたか。

愛しい我が子がいじめに遭っていたら、親は誰しもがいじめから救いたいと願うものです。「いじめられている」と親に言えない理由を理解して、我が子の最大の味方になってあげてください。

あなたのお子さんが、健やかに成長されることを心から祈っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。