いじめの裁判に必要な証拠とは?子どもを守る行動。

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愛しい我が子をいじめから解放するために、できることは全てしたいと思うのが親心です。

 

弁護士に相談し、証拠を集めて裁判を起こすというというのも方法の1つです。今回は、いじめを解決するために起こす裁判で必要となる証拠について考えます。

いじめの裁判で勝つために必要なのは客観的な証拠

我が子が遭っているいじめ問題を解決するために、裁判を起こすというのも有効な方法です。

 

もちろん、いきなり裁判に持ち込むというケースは無いでしょう。

 

むしろ、裁判とはいじめによって被った損害倍賞を請求する時などに取られる手法であり、今起こっているいじめを止めさせるためには、裁判以外の法的措置が取られることが多いのです。

 

では、それらの法的措置を取るための証拠とは、一体どんなものなのでしょうか。

 

まず最初は、いじめの事実を証明できる客観的な証拠をもとに、学校に事実関係を確認し、事態を改善させるために協議をすることがほとんどですし、多くの場合はこの段階で何らかの善後策が見つかるものです。

 

もし、学校に相談してもラチが明かない場合は、学校を管理する立場である教育委員会に相談することになるでしょう。

 

そして、学校への相談でラチが明かない場合でも、教育委員会が指導力を発揮することができれば、多くはこの段階で解決を見ることができます。

 

しかし、全国ニュースで大きく報道されているようないじめの事件では、この2つの段階でも解決できていないケースがほとんどなのです。

教育委員会の不祥事によるいじめ事件

 

では、学校にも教育委員会にも相談したのに、事態を改善できない場合はどうしたらよいのでしょうか。

 

そこでは、弁護士に相談する、という選択肢を持ってみましょう。

 

弁護士に相談するということは、それがそのまま裁判になるということではありません。

弁護士は、証拠に基づき、法的根拠を持ってどのように対応すればよいかアドバイスをしてくれるはずです。

 

そして、弁護士と話し合った結果、裁判を起こすことがいじめをやめさせるために有効だと判断できたら、裁判を起こすことになります。

 

ここで重要となるのが、裁判とは勝つために起こすものであり、そのためにはいじめの被害を客観的に証明できる証拠が揃っているかどうか、ということです。

 

いじめを解決するためにまずは証拠を揃える必要がある

 

裁判を起こすかどうかに関わらず、いじめ問題を解決するためには、まず証拠を集めることが大切です。

 

加害者側の親や学校の先生たちがいじめの事実を認め、その事実と向き合って、いじめを止めさせるためには、「言い逃れ」できない証拠が必要となるのです。

 

 

物的な証拠だけに限らず、「5W1H」、つまり、「いつ」「どこで」「誰(加害者)が」「何を」「なぜ(言いがかりなど)」「どのように」、いじめを行なったのかという記録を残しておく、というのが、まず一歩目になります。

 

 

人間の記憶というのは曖昧なものですから、親であるあなたが、子どもから聞き取った内容を、箇条書きでも構いませんから、きちんとメモに残しておきましょう。

 

 

それが、全ての証拠の基本となっていきます。

 

 

しかし、これはあくまで「状況証拠」に過ぎないものですから、次は物的な証拠を残しておく必要があります。

 

 

暴力を振るわれて負った傷などは、写真を撮って保管しておくか、診察を受けて診断書をもらっておきましょう。立派な傷害罪を立件する証拠となります。

 

 

いたずら書きされたり破かれた勉強道具や衣服も、捨ててしまいたいという心理に負けずに、保管しておきましょう。器物破損の証拠となります。

 

もし可能であれば、携帯電話のボイスレコーダーアプリや、ボイスレコーダーの機械を使って、いじめの様子を録音しておくことも有効になります。

 

 

もしも金品を恐喝されていたりした場合や、子どもの名誉が傷つけられている場合は、恐喝罪や侮辱罪の証拠となります。

 

 

これらの証拠品の数々は、裁判を起こす場合だけでなく、いじめの被害を証明するための動かぬ証拠となり、いじめを止めさせるために必要となってくる物となります。

 

 

いじめの証拠を集めて法的な措置を取ることは、大げさなことではない

 

いじめは子ども同士で行われていることがほとんどなので、法的な手段に出ることは大げさなことと考える方も多いでしょう。

 

 

しかしすでに申し上げた通り、子ども同士で行われていることとは言え、それは傷害罪であり、恐喝罪であり、名誉毀損罪であり、侮辱罪であり、器物破損罪であるなど、刑法で犯罪として定められているものばかりです。

 

 

その犯罪行為を止めさせるためには、その犯罪行為を立証するための証拠を集めることが必要なのは言うまでもありません。

 

 

まして、子ども同士で行われていることですので、その事実が信頼されるためにも、証拠は絶対に必要なことなのです。

 

 

弁護士に相談できる内容は、法律に触れる行為に限定されるため、例えば集団で無視をされているといういじめについては、解決が難しいものかもしれませんし、無視されるという証拠を集めることは不可能に近いものです。

 

 

むしろ、集団の中で協調性を身につけるということが学校教育の大きな目的でもある訳ですから、無視するといういじめの解決は、学校がその力を発揮して解決しなければならない問題でもあるのです。

 

 

しかし、法律に触れるようないじめに遭っている場合は、それを止めるために法的な措置を取ることは、決して大げさなことではないのです。

 

 

いじめが裁判によって決着した実際の例はどんなものか

 

これまで、いじめを取り扱った裁判はたくさん起こされてきました。

 

その多くは、いじめを苦に命を絶ってしまったり、いじめによって直接命を落としてしまった子どもを持つ親が、損害倍賞と再発防止を求めるもので、悲しい事件が起こってしまってからの裁判です。

 

もちろん、裁判というのは、起こった事実について法律に基づいてその責任や犯罪性を問うものですから当然のことではあります。

 

いじめ事件の裁判で争われるのは、加害者側の責任学校の監督責任教育委員会や市の管理責任などが主なもので、その決着の仕方は、損害賠償として加害者側が被害者側にお金を支払ったり、再発防止を約束するというものです。

 

 

今あるいじめを止めさせるためには、裁判を起こすよりも、むしろ弁護士が作成する法的書類で、加害者を学校に来させないように防止策をとったり、加害者を逮捕補導するように警察に告訴状を出したりすることになります。

 

 

しかし、今いじめを受けているということは、そのいじめによって何らかの損害を受けていることを意味しますから、裁判を起こして損害倍賞を請求するなどの行為を、同時にしていくことになるでしょう。

 

 

いじめの証拠を集めるために親がすべきことは何か

 

裁判を起こすかどうかに関わらず、客観的にいじめの事実を証明できる証拠を集めることが、いじめを解決するために必要になることはおわかりいただけたでしょうか。

 

それでは、いじめの証拠を集めるために、親がすべきこととは一体どんなことなのでしょうか。

 

当然のことですが、子どもは子どもだけの力でいじめの証拠を集めることはできません。

 

それは、何が証拠になるのか判断できないからであり、どのように証拠を集めていいか方法がわからないからであり、いじめを受けたことを思い出される物を見たく無い、捨ててしまいたいと考える心理が働くからでもあります。

 

いじめの記録を取るためには、親であるあなたが子どもから聞き取ってまとめてメモを残す必要がありますし、物的証拠を残すためには、親であるあなたが写真を撮ったり保管をしたりしなければなりません。

 

そして最も重要なことは、いじめを受けていることで傷ついているお子さんの心を、これ以上傷つけることなく、証拠を集めるために最大限の注意を払う必要があるということです。

 

いじめを思い出させるような物は捨ててしまいたいという子どもの心理を汲み取りながら、子どもの自尊心を傷つけることなく証拠を集め、保管していくことが大切です。

 

いじめの存在に気付いた証拠品からいじめに気付いてあげることが大切

 

いじめを受けている子どもは、親にそのことを告げることができないものです。

 

親にいじめられている事実を告げることで、「チクった」と言われていじめがさらに激しくなっていくことが怖かったり、親に心配をかけたくないという子どもながらの気遣いだったり、自分が弱いからという勘違いがその理由です。

 

そして、親にいじめを受けている辛さを告げることができないまま、最悪の場合は自ら命を絶ってしまうこともあるのです。

 

ですから、親であるあなたは、子どもが発している些細な異常からSOSを汲み取ることで、いじめに気付いてあげることが必要です。

 

そのSOSは、いたずら書きされた勉強道具だったり、破れた衣服だったり、暴力による怪我であったりするのです。

 

そして、それらの物は、裁判を起こすかどうかは別にしても、そのままいじめの事実を証明する証拠になり得るのです。

 

子どもさんは最初、きっとそれらの証拠を隠し、あるいは捨ててしまおうとするかもしれません。

 

ですから親であるあなたは、お子さんの異変に気付いたらすぐに、それらの証拠を保管することを考えましょう。

 

いじめの裁判に必要となる証拠とは~まとめ~

いかがでしたか。

 

いじめの問題を解決するためには、いじめの事実が客観的に証明できる証拠が必要なことがおわかり頂けたと思います。

 

そしてそれらの証拠は、いじめによる損害倍賞を請求するための裁判で必要になることはもちろん、今起こっているいじめを止めさせるための法的措置を取る際にも必要になってくるものなのです。

 

まとめてみましょう。

・学校や教育委員会に相談してもいじめ問題の解決が見られない場合は、弁護士による法廷措置を取ることが有効ですが、そのためには、客観的にいじめの事実を証明できる証拠が必要となります。

・いじめを証明する証拠とは、「5W1H」を記録した状況証拠と、破かれた服や暴力による怪我の診断書など、物的証拠の二種類を集めるようにしましょう。

・いじめの多くが法律に違反する犯罪行為であることから、法的な措置をとることは決して大げさなことではないという気持ちをもって、証拠を集め、保管するようにしましょう。

・いじめによって起こされる裁判のほとんどが、事実の責任を明らかにし、被害者が被った損害をどう倍賞するかを争われるものであり、今起こっているいじめを止めるための措置は、多くが裁判以外の方法が取られます。

・いじめの証拠を集め、保管するためには親の力が必要です。子どもの自尊心をこれ異常傷つけることの無いように注意しながら、証拠を保管しましょう。

・子どもはいじめられているということを、親に素直に言えないことも多いので、証拠となるような物から異変を察知し、親がいじめに気付いてあげることが大切です。

いかがでしたか。

 

いじめを解決するためには、動かぬ証拠が必要だということがおわかりいただけたと思います。

 

いじめという犯罪行為からお子さんを守るために、証拠を集め保管するという辛さに負けずに、お子さんを守ってあげてください。

 

あなたのお子さんが、健やかに成長されることを心から願っています。

もし弁護士は敷居が高いと思っている方や、学校、教育委員会は信用できないと思っている方はこちらで無料相談をしているので、是非相談して下さい。
いじめ

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